傾聴弱虫



泣き虫な季節の欄干で
夢の残り香に恋敗れ
天使に取り憑かれた
あの子の事を思い出したんだ

優しさをキチリと裏返した
嫌らしさのあの頃
黒は闇よりも黒く
白は病的なくらい白くって
それでも
あの子の声は
聞こえなかった

優しい人に憧れる
酷く弱虫に
なってしまったこの頃は
あの子の声ばかり耳鳴り
僕は声を無くしそうなんだ

泣き虫な季節のベランダで
この夏はちゃんと汗臭く
なろうと決めたんだ
黒と白を見つめながら
弱虫で居続けるって決めたんだ




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# by setsuna-yoshida | 2015-05-29 17:39 |

27クラブの落ちこぼれ


14才にしか見る事の出来ない
悪戯な悪魔と
17才にしか見る事の出来ない
切なさを帯びた天使は
崖先の素直を描いた
27才の終わり頃
実は同じヤツだって気付くんだ

それでも死ぬ事を許されなかった
27クラブ 落ちこぼれの僕等は
ただただ濃い酒を
苦虫をツマミに呑むんだ

正解も泥酔もたった唯一の
素直さえまたに見失いながら
何時会えるかもわからない
次の悪魔を
ただ只管に待っているんだ




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# by setsuna-yoshida | 2015-04-17 11:00 |

ベタ踏みコバステッチ


投げ捨てられた
切なさなんかを集めて
36.5度の言葉を
やっと添えたなら
次の雨に頼み込み
大人色した
あなたのところへ
届けよう

僕ももーすぐ色替えするから
もう少しだけ待っててね

筆も乾かぬその内に
投げて踏んで壊された切なさは
蒙古斑と地団駄に似た子供色で
泥だらけで細かく震えた
ステキなやつだから
やれやれ
僕の出番でしょって思うから
追伸の文字を添えたなら
大人色した
あなたのところへ
届けよう

僕ももーすぐ大人になるから
少しといっぱい待っててね

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# by setsuna-yoshida | 2015-04-08 14:25 |

ピストルと向日葵


六道チェックの鼓笛隊を
ゲーゲンプレスの
あの子が追い詰めて
息切れのリズム
あいつのクビレが軋む音
ピストルから放たれるのが
何時も向日葵の種ならって
思い付いたのは朝方で
少しとちょっと微笑んで
少しと もちょっと泣いたんだ

退屈な毎日よ
宗教の戦火に
ミートソースをぶち込んで
クタクタに煮込む事を
許して欲しい

大砲の響く知らない街で
もっと知らない子供達
ミートソースみたくなる前に


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# by setsuna-yoshida | 2014-11-23 23:22 |

Like A Rolling ビー玉


サヨナラの練習に疲れたんだ
大丈夫のフリして戯けた僕の隣り
嘘つきの真似事に疲れたんだ
汗っかきの道化師
もっと戯けてみせた

神様は
5円玉よりお札が好きだって
茶化して話す僕の横
人殺しも嗜むらしいよ
化粧もそろそろ朧な道化師
もっと茶化してみせた

僕等のココロの陽炎あたり
日暮の死骸に止まった
ギンヤンマ
幼い風に煽られて飛び立った

神様の方に行ったらしいよ
道化師の道化に
それは何処なんだろう
二人で静かに笑った

何時かのあの子の方じゃない?
僕のサヨナラに
それはもっと何処なんだろう
二人で静かに笑った

もーすぐ
また一つ夏が終わり
もーすぐ
僕はまた少し子供になる

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# by setsuna-yoshida | 2014-08-17 13:45 |