カテゴリ:詩( 61 )

土砂降りの皮靴


死ぬ事が一番自然に優しいと知ったあの日から
色々が救われた気がするのは
きっと偶然なんかじゃないだろう?

だからって死ぬほど難解な
生きる理由を問うほど
真面目になんか出来ないんだろう?

天気予報に中指立てて
土砂降りの皮靴は新品で
それを蹴り上げ明日の天気を占うくらいの
金もない夜に描いた夢は
あなたが馬鹿にするほどは
クダラなくはないだろう?

水溜りを突き進みながら
傘を投げ捨て
あなたが惚れるくらいは
ステキではない頃に



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by setsuna-yoshida | 2011-10-26 10:14 |

アバズレシンデレラ


この狂ってしまった時代の秒針に
足をとられた分針が
まだやれるよって短針を道連れにした
日付が変わる頃
カラクリ時計の鳩
ピエロみたく鳴いたすぐ隣
シンデレラは酷く下品に股を開いた

そんな話を昨日
場末のBAR
呂律も朧なガラスの靴に聞いたんだ

左足ヒールの折れたガラスの靴と
鳴く事も泣く事さえも許されない
カラクリ鳩のシミッたれた夜に
26時のボンボン時計は心地良く

シンデレラは今頃誰かの腕の中


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by setsuna-yoshida | 2011-09-28 14:52 |

温故知新の次辺り


尋ねた古きは火薬の臭い
知った新しきは何処か古臭く
カーラジオから流れるTOO MUCH PAIN
何故だか必然涙が流れる

目視出来ない無数の傷に
出来るだけ可愛い名前を付けて
直視出来ないほど照れてみる

傷付き過ぎた
温故知新の次辺り
照れている事にも照れながら

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by setsuna-yoshida | 2011-09-06 18:20 |

スクールゾーンの泥酔者


もー泣かなくていーんだから

有らん限りの道化師で
子供達を笑わす
ミラーに映った自らは
思った以上に道化師で
何故だか涙が流れた

戦争を終わらす事なんて
出来やしないから
神様の色を変える事なんて
出来っこないから

それでも僕の出来る事
僅かなウタを僅かと詩う

ねぇ笑って

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by setsuna-yoshida | 2011-07-28 17:07 |

文月の恋文


黒い涙を垂れ流し
打算で微笑むあなたを
見たくはないんだから

愛情深いフリの手淫を
何者でもないと言う何者感を
観たくなんてないんだから

駄目になったあなたの事
もっと前に駄目になった
僕の仕業にして
さぁサヨナラの話をしよう

大好きだった夕暮れを
見つめるフリをして背を向けた
何時か大好きだったあなたに
最後のダイスキを込めて

さぁサヨナラの話をしよう
鈴虫に恋をした蝉の頃に


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by setsuna-yoshida | 2011-07-24 17:31 |

途中の晩餐


あなたが涙ぐんで
沢山なんかを話している時
僕はずっと考えてたんだ
今日は何を食べようかなぁ?って

あなたが僕の左手を
胸元なんかに誘う時
僕は少し悩んでたんだ
クリームシチューも捨てがたいって

あなたがそっと寄り添って
温度なんかを感じる時
僕は少しニヤついて
カレーライスで決まりだなって思ったんだ

ん?あなたは何で泣いているの?
カレーの人参嫌いなのかなぁ?

で、あなたは何で裸なの?
さてはそんなに嬉しいのかなぁ?

もう泣かないで
おかわりしてもいーからね
もう震えないで
少しなら僕の分もあげるから

でもほんと少しだけだからね

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by setsuna-yoshida | 2011-07-23 16:58 |

色の無い色仕掛け


最果てに饒舌な讃美歌
横で震える真夏の浮浪者
16時の鐘は何処か音痴で
天使達の涙
億劫な傘でかわしてる

そして
僕は悪魔と踊る

病室の窓際
花達の死骸に頬笑み
パンを下さい
汚れても生きた老婆を睨む
聞きなおした鐘も
ピント外れで


だからやっぱり
僕は悪魔と踊る
ヘタクソな悪魔の手を取りながら
もっとヘタクソに悪魔と踊る

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by setsuna-yoshida | 2011-07-17 17:14 |

背伸びのブーツ


例えば僕の網は届くから
夕暮れを絶対に捕まえてやろうと思ってるんだ

んで少し頬ずり
透かしてみたり
あいつとあの子と夜空に見せて自慢して
それからあの子に大丈夫だよって微笑んで
元の場所に逃がしてやろうと決めてるんだ

それだけが
どーしよーもない僕の
唯一の優しさ


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by setsuna-yoshida | 2011-06-29 20:39 |

719のメロディー


あなたが生きていると言うだけで
クダラない日々の中
ほんの少し心を許せる時がある

そんなあなたは
泣いてるんじゃないだろうかって勘ぐって
望まれぬ心を揺るがす事がある

何考えてるんだろうって照れ笑い
頬を緩ませながら
せめてもの素直を
絵に描いた不埒で願ってみるんだ

少しうつむき加減
とっておきの優しい歌口ずさみ
転がる石を蹴りながら
たまにアスファルトで躓く
そんな不細工だらけの詩

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by setsuna-yoshida | 2011-06-21 17:16 |

月の乱筆


遅朝多めのミルクで紅茶を1服
高陽に背を向けコーヒーと煙草を1つ
夕暮れ財布の金を酒に換え
夕闇体に流し込み
月の頃古びた紙に一節乱筆

素晴らしくクダラない毎日

昨夜月の頃のそんな乱筆
今更頃に照れ笑う
クダラなく素晴らしい毎日

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by setsuna-yoshida | 2011-05-18 17:34 |