朧な月か夜




        変わっていく友に悪酔って
        見上げた月は眠そうで
        何だか笑ってしまったから
        これで良いと思ったんだ

        誰にも言わない自らを
        誰かに知って欲しいだなんて
        何だか都合が良すぎて
        誰にも似せない自らを
        誰かに許してもらおうなんて
        そりゃぁ酒が進むってもんだ

        どれだけ眼を凝らしても
        真昼に星は見えないから
        僕等は何時も描くんだ

        どれだけ大きく手を振ってみても
        届かない事が沢山だから
        僕等はせめて描くんだ

        泥酔俯き加減
        街燈の真下短くなった影に
        何だか酷くほっとする

        泥酔朧月など眺め
        もっと朧な自らを
        昨日よりほんの少し好きになる

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by setsuna-yoshida | 2010-01-23 17:26 |
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